世田谷で外車・輸入車、車検・板金・修理なら大久保自動車の鈴木です。
今回のご依頼はBMW 4シリーズ クーペの左リアフェンダーの板金塗装です。
ディーラーでの見積もりでリアフェンダー交換100万円以上かかると
伝えられたそう。言い方は変ですが、確かに後腐れ無く表面を綺麗にするならそれも良いでしょう。
しかし、結局ボディを切開してしまうと事故車として扱われ将来売りに出す時も査定に響きます。
それであれば、なるべくボディへの負担を軽減しつつ直すのが大久保自動車。
『直ればよい。ではなく、お客様にとってのベストがどれか』
を、常に模索しています。
先ずは鉄板の凹んでいる部分を引っ張り出す為、
ボディの塗装を剥がします。
ここからが板金の見せ所!
目視と手の感覚で鉄板を叩いて押して引っ張って、
伸ばして縮めて。。。
(鉄板なのに伸び縮みがあるんです)
板金でいかに元の状態に出来るかが大事。
パテ(硬くなる粘土の様な物)を厚盛りして
誤魔化してしまう様ではまだまだです。
パテを使うのはなるべく薄くが鉄則。
板金が終わったら、パテをつけては
平らに削り造形していきます。
車種によって様々なボディラインがあり、
そのラインを作りだす事に集中します。
板金作業が終わり、塗装工程に入りました。
板金箇所に錆止め剤とパテが色を吸収するのを抑える為に
サフェーサー(下処理剤)を吹き付けていきます。
↓
サフェーサーの色にご注目!!
これから塗るのは赤なのになぜ白なの?
と思ったアナタは目の付け所が素敵です(^^)
サフェーサーの色は基本が3つ。
白、グレー、黒
(ほんの少しカラーを入れる事もあります。)
使い分けはボディの色によって変わります。
赤や黄色などは色の隠ぺい力が低いので、
黒いサフェーサーを使ってしまうと
なかなか黒色が隠れず塗装の厚みも増してしまいます。
その為にサフェーサーの時点で白黒グレーから選ぶのが大事なんですね。
さてさて、ボディへのマスキングも終わり
赤のメタリック塗装をしています。
ここでも違和感に気が付いたアナタは
板金塗装脱初心者!!(笑)
そうです。修理箇所はリアフェンダーだけなのに
なぜフロントドアまで塗装するのか。。。?
答えは、
100%同じ色は出せないから
こう聞くと「なぁんだ、二流か」と思われる方も
居るかも知れませんね。
また、「別のパネルは塗らずに修理箇所だけにしてその分安くして」
とご依頼頂く事もあります。
その際は予めその旨お伝えしてから修理するのですが、
お渡しする際。。。
「全然違いがわからない!キレイ!」
と言って頂けますが(ありがとうございます!励みになります!!)
大久保自動車は100%には出来ませんが
99.99%に拘り追い続け、フロントドアまで塗るのです。
今回の修理箇所は隣接パネル(ドア)と近かった為にボカシ塗装をしました。
修理内容によって1パネルのみの塗装で大丈夫なケースもあります。
↑before
いかがでしょう?
↓after
最後は塗装面に付いた小さな付着物を磨きます。
この時、ボディとの肌艶も磨きで合わせます
大久保自動車の七不思議
同じ車両
時を合わせて
入庫する(笑)
今回、型は違いますが
BMW赤クーペが世代を超えて
顔合わせしてくれました。
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