世田谷で外車・輸入車、車検・板金・修理なら大久保自動車の鈴木です。
今回ご入庫頂いたのは、ランドローバー社のディフェンダー110。
マイナーチェンジこそされてきましたが、
外見も無骨で基本の作りは変わらない、まさに男の乗り物。
シンプルな構造も相まってオーナー様だけの一台に
作り上げる楽しみもあります。
このディフェンダーもその通り、オーナー様のご希望で
ルーフ塗装、グリル、ドアヒンジをカスタム塗装させて頂きました。
まずはパーツの取り外し。ライトベゼル、グリルを外し、、、
塗装の密着をよくする為に、足付け(パーツ表面に細かい傷を付けます)
足付けが終わったら塗装に入ります。
今回はマットブラックにカスタム。
元々のルーフカラーはボディ色のケシュウィックグリーン1色でしたが、
オフホワイトで塗り分けるツートン仕様に。
足付けと他の場所に塗装が掛からない様にマスキングをしていきます。
実は塗装の仕事をしていると塗るの大変じゃない?と聞かれる事がありますが、
一番気を使うのが、この足付けとマスキングです。
それはどうしてかと言うと、
この二つの作業を適当に済ませると、塗ってすぐは分からないのですが、
お客様へ納車して半年、、、
足付け不良で塗装が剥がれてしまったり、マスキング不良による
他所へのオーバーミスト(塗料の付着、ザラ付き)の原因となるからです。
大久保自動車の職人が大事にしているコダワリは、
修理の完璧さはもちろん、納車後も楽しいカーライフを
送って頂くお手伝いをさせて頂く所まで見据えています。
その為、この作業をする手にはいつも力が入っています。
塗装も無事完了。ブース完備なので、仕上がりも高品質です。
通常の車ですと、ドアとボディを繋げているこの『ヒンジ』部分は
見えない作りが多いのですが、見えているからこその荒々しさがたまりませんね。
更に強調するかの様にシルバーで塗装します。
お客様曰く、昔のモデルでヒンジがシルバーの純正モデルが存在したそうで、
オリジナルへのリスペクトも忘れない新たなオリジナルカスタムに
職人としても敬意をもって作業させて頂きました。